革修理|京都 ソファー・椅子・バッグ等革修理は革研究所
革修理ブログ
2025/08/12
Hermès☆バーキン☆スレ、色褪せ&持ち手黒ずみ補修になります。
Hermès☆バーキン☆スレ、色褪せ&持ち手黒ずみ補修のご紹介です。
今回もご覧頂き、ありがとうございます。革研究所 京都上京区店の中川です。
世間ではお盆の夏季休暇シーズンですね。
せっかくの長期休暇だというのに、ここ3日程は雨模様の京都市です。
(暑さがマシなのは助かっていますが)
さて、京都のこの時期は、「地蔵盆」と言う行事が行われます。
京都市内の各町内には、「お地蔵さん」がまつられており、いつも子供たちを見守ってくださっているのに
感謝の意をこめて、お地蔵様を祠から出させて頂き、その前にテントをはってゴザ等の敷き物をして会場を設営します。
この期間だけは、テント前の道路が通行規制になったり、パイロンやロープで道幅が縮められても、
通行する車両は何の違和感もなく通り過ぎます。
これも「地蔵盆」のロ-カルルールと言えるでしょうか?
そこに町内の子供たちが集い、大きな数珠を囲んで僧侶の読経に合わせて順に回す「数珠回し」という儀式や、
ゲーム大会、スイカ割り、オヤツのお菓子配り等が行われます。
京都市出身の私としましては、夏休みの当たり前の風景でしたが、
他府県の方に話すと「???何ソレ???」と言われ、カルチャーショックを受けたものでした。
さて本日は、エルメス☆バーキンの補修のご紹介になります。
革研究所京都市上京区店ではバッグやジャケット、革パンツ等のクリーニングのご依頼も承っております。
レザー製は勿論、合成皮革や布製のアパレル類のクリーニングにも対応しております。
当店ではお客様のご要望にできるだけお応えしたいと思っております。
どんな内容でもお気軽にお問合せください!!!
今回の御依頼品、エルメスについて、少し呟いてみたいと思います。
1837年 ティエリ・エルメスがフランスはパリにて「高級馬具工房」として創業。
1867年 パリ万博に女性用の鞍を出展し、銀賞を受賞。(ティエリ)
1878年 ティエリ氏死去後、息子のシャルルがティエリの遺志を継ぎ、パリ万博で金賞受賞。
1892年 エルメス初のバッグ、「オータクロア」発表(バーキンの原型とも言われていますね)。
1920年 世界初、ファスナー付きバッグ「ブガッティ」発表。
1922年 美を追求するパイオニア、エミール・エルメス就任。
1925年 エルメス初のメンズウェア、ゴルフ用のブルゾンを発表。
1935年 「サック・ア・クロア(ケリーの原型)」発表。
1937年 4代目ロベール・デュマがエルメス初のシルクスカーフ「カレ」発表。
1938年 ブレスレット「シェーヌ・ダンクル」発表。
中略(とても書ききれません💦)
1988年 プレタポルテ・デザイナーにヴェロニク・ニシャニアン氏就任。
2004年 レディースプレタポルテデザイナーにジャン・ポール・ゴルチェ氏就任。
・・・続きは次回のエルメスご紹介の機会にさせて頂きますね💦
6世代にわたってファミリー経営を続け、クラフトマンシップを尊重したモノ造りで常に最高の品質を追求、伝承し、
世界のトップブランドとしての地位を確固たるものにしています。
【バーキン】
1984年、イギリスの女優、ジェーン・バーキンが子育て中に搭乗した飛行機機内で、
バッグに入りきらない程の荷物を持っているのを見た隣り合わせた紳士が、
「あなたには、そのバスケットの荷物が全て入るバッグが必要です」と、その場でスケッチを描いて見せました。
この紳士こそ、エルメス5代目のジャン・ルイ・デュマ氏でした。
二人で意見を出し合い、理想のバッグを製作し、「バーキン」の名を冠しました。
世界中から厳選された最高級のヘリテージレザーを使用し、1点1点職人が48時間以上かけて手作業で仕上げる、
妥協のない品質は、まるで芸術品のように扱われる事もあります。
大容量で開口部が大きく、中に仕切りを設けないとしてそのデザインは、馬の鞍を運ぶバッグとして作られた
「オータクロア」が原型と言われています。これをベースに、より女性が使い易く改良されました。
エルメルのアイコン的な商品として、
フォーマルで上品なイメージの【ケリー】と並んで、
日常使いを重視した【バーキン】は、バッグの最高峰として高い人気を誇っています。
それでは、いよいよ施工開始です。
まずは、施工前の状態をご覧頂きたいと思います
全体に経年劣化によるやキズやシミ、黒ずみが見られる状態です。
ご覧の様にコバや底面にシミ汚れ、黒ずみが目立っています。
持ち手の部分のアップ画像です。特に黒ずみ汚れが目立ちます。
お客様との打ち合わせを進めさせていただく中で、
「持ち手の黒ずみ汚れをなんとかしたいのと、出来るだけ新品に近いカラーに戻したい」とのリクエストを頂きました。
そこで今回の施工内容は、全体のキズ修復とクリーニング、
そして元色に出来るだけ近いカラーを入れなおす施工で対応させて頂く事になりました。
底面にも、経年による黒ずみが目立っています。
今回のご依頼品は、内装に関してははそこまでダメージは見られなかったので、
メッキ部分等を丁寧にマスキングして進めさせて頂きました。
当店では、単純にダメージ部分を塗装のみで終わらせる施工ではなく、
1:クリーニング剤(脱脂)を用いての汚れ落とし
まずは商品のマスキングを丁寧に施し(ここが最終の仕上がりに大きな差が出る、重要な工程です)、
皮革用クリーナーを用いて表面のクリーニングを行います。
クリーニングで落とせる汚れにはどうしても限界が有りますが、
クリーニングを施した状態で一旦仕上がり具合をご確認頂き、
染め直しへ移行するかどうかのご判断頂くことも可能です。
染め直しに移行した場合は、染め直し料金のみで対応させていただきます。
2:キズを補修してフラットな状態を作ります。
ここでコバや目立ったキズ、スレの補修を行い、
ダメージを受けた箇所を修復します。
このキズの修復材は革研究所独自開発の素材ですので、
とても綺麗にキズやスレを補修することが出来ます!
3:下地処理を施して、色のノリを良くする下準備を行います。
下地材を塗布し、コーティングされていないレザーや、
スレ傷等で変色した箇所にカラーが乗りやすくしていきます。
4:そして、お色を調色、作成して塗布。
ここが革研究所の真骨頂になります。
革研究所の塗料はキズを修復する成分も含まれているので、細かい傷ですとこの段階で消す出来ます。
内側の日焼けや汚れの付着の少ない箇所のカラーを参考に調色を行います。
少しづつ丁寧に着色と乾燥を繰り返し、全体にムラ無くとカラーが入れて行きます。
革研究所では、お客様のご希望頂いたカラーをオーダーメイドで一点モノのカラーとして調色して作成します。
5:色止めして仕上。
4で施工したカラーを定着させるコーティング的な工程になります。
この工程で、ツヤ感の有りなしを調整する事になります。
ツヤが強すぎたり、ツヤが無さすぎるとお客様のイメージと離れてしまう可能性があるので、
事前に打ち合わせた、「新品時に近いツヤ」になるように塗布しました。
この工程を経る事によって、長くお使い頂けるリペアが完成します。
以上の五工程でトータルにケアさせて頂きました。
それではご覧ください!
表面が整い、均一な色目になっているのがお分かりいただけると思います。
クリーニングによって、ステッチのホワイトが際立ちました!!
持ち手部分のアップです。
黒ずみがすっかり目立たなくなりました。
底面、コバ部分も、元色に出来るだけ近づけたカラーにした事で、
違和感の無い感じで復活しました。
いかがでしょうか??
シミも殆ど目立たなくなりました。
ダメージを修復し、色を入れなおした事によって、トップブランドとしての「気品」と「風格」が復活し、
これから気分も新たに大切にお使い頂けると嬉しく思います!!
レザー製品のメンテナンスに必要なクリーナー・オイル・スポンジ・クロスと、
お手入れ方法マニュアルをセットにした商品です。
内容量:クリーナー・オイルともに容量150ml(当店規定)
価格:5,000円(税別)
原産国:日本製
革製品のメンテナンスに必要なクリーナー・オイル・お手入れ方法マニュアルをセットにした商品です。
携帯に便利なハンディーサイズとなっておりますので、
旅行や職場にお持ち頂き、こまめなメンテナンスをして頂けると思います。
内容量:クリーナー・オイルともに容量30ml(当店規定)
価格:2,000円(税別)
原産国:日本製
☆ご使用上の注意点☆
☆本製品は、全ての汚れをクリーニング出来ることをお約束するものではございません。
素材や汚れ等により、効果には差が出ます。
☆皮革表面が褪色している場合や、皮革表面が擦れたり、傷ついている場合は、
皮革表面の汚れではないので、本製品でそれを除去出来るものではございません。
☆エナメル加工やガラス加工された皮革製品の皮革表面の汚れを除去することはできますが、
加工された皮革表面が白く曇っている場合や変色してしまっている場合は、
皮革表面の汚れではなく、表面加工の劣化や剥離、傷等の原因の可能性が考えられます。
そのようなケースですと、本製品を使用しても加工表面の光沢を再現させる事は困難です。
そのような場合は、まずは当店へリペアのご相談下さい。
☆色移りして変色してしまったレザー製品は、色移りが原因でその部分が染色されてしまっているため、
通常の汚れとは異なり、本製品を使用してもオリジナルカラーが復元することはございません。
そのような場合は、とにかく当店へリペアのご相談下さい。
☆デリケートな仕上げを施している皮革もあるため、皮革表面を強く擦りすぎないよう注意して下さい。
革製のお財布やウェア、ブーツ等のダメージでお困りの際は、
革研究所 京都上京店にお気軽にご相談してください!!
ブランド品に限らず、思い出の詰まった品、
愛着があって手放すのがためらわれるバッグやジャケットなど、
京都市を中心に、府内全域対応させて頂きます!!
まずは、下記のQRコードから【LINE】友達登録をして頂き、
トークからご相談内容をお知らせいただければ、
迅速に確認させていただき、返信させて頂きます。
ホームページURL : https://kyoto-s-kawa-kenkyujyo.com/
Mail:info@kyoto-s-kawa-kenkyujyo.com
※大変申し訳ありませんが、現在、ご来店の対応はしておりません。
お問合せはお写真が簡単に送れるLINEが便利です。
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今回も当店のブログをお読みいただき、ありがとうございました!
対応エリア
京都府および近隣エリア
革製品リペア価格表
ベースとは(クリーニング+スレ傷補修+染め直し+色止め加工)コース
クリーニングのみ施工とは保湿ケアが含まれるコースです。
※汚れにより落ちないものもあります。
ベース価格 | ||
---|---|---|
バッグ・小物関係 (持ち手込み※40cm未満2本まで) |
Sサイズ(タテ+ヨコ 35cm未満) | 14,370円 |
Mサイズ(タテ+ヨコ 60cm未満) | 17,570円 | |
Lサイズ(タテ+ヨコ 90cm未満) | 20,760円 | |
LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) | 25,560円〜 | |
財布等の小物 | 9,590円 | |
持ち手(ハンドル) ※1本当たりの料金 |
3,190円 | |
部分補修(タテ+ヨコ=16cm未満) ※1箇所当たりの料金 |
3,190円 | |
ブーツ・パンプス関係 | パンプス・ハイヒール等 | 9,590円 |
ビジネス・デッキシューズ等 | 12,780円 | |
ショートブーツ(スネまで) | 15,170円 | |
ロングブーツ(膝位まで) | 16,770円 | |
スニーカー | 9,590円 | |
部分補修(タテ+ヨコ=16cm未満) ※1箇所当たりの料金 |
3,190円 | |
ジャケット・コート衣類関係 | ジャンパー・ジャケット等 | 19,170円 |
ショートコート | 23,960円 | |
ロングコート(80cm以上) | 30,340円 | |
バイク用革ツナギ | 35,140円 | |
部分補修(タテ+ヨコ=16cm未満) ※1箇所当たりの料金 |
3,190円 | |
革鞄・バック修理
革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。
財布・小物修理
革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。
革靴・ブーツ修理
男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。
革衣類修理
革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。
ソファー・椅子修理
革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。
自動車内装修理
自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。
所在地 京都府京都市上京区
対応エリア
京都府 京都市近隣エリア
当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。