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革修理ブログ
2025/10/21
シャネル☆マトラッセ修理 クリーニング
CHANEL☆マトラッセ☆インク汚れ、黒ずみ補修のご紹介です。
当店のブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
革研究所 京都上京区店のナカガワです。
昨夜から急に秋が深まった京都市なのですが、
明日は京都三大奇祭の一つ【鞍馬の火祭】が執り行われます。
左京区鞍馬(鞍馬天狗の伝説で有名です)の由岐神社の例祭で、
平安時代(940年)、御所にまつられていた祭神を鞍馬へ移した様子を再現したものになります。
鞍馬街道沿いの家々にかがり火が灯され、住民たちによる松明の行列が練り歩きます。
この日は鞍馬に続く叡山電鉄も、火祭ダイヤで運行され、最終電車を遅くして運行されます。
鞍馬寺の山門前で、秋の夜空を焦がす松明の幽玄な明かり、見ごたえがありますよ?
革研究所京都市上京区店ではバッグやジャケット、革パンツ等のクリーニングのご依頼も承っております。
レザー製は勿論、合成皮革や布製のアパレル類のクリーニングにも対応しております。
当店ではお客様のご要望にできるだけお応えしたいと思っております。
どんな内容でもお気軽にお問合せください!!!
今回のご依頼品「シャネル マトラッセ」について少々...
1910年にココ・シャネルによってフランスで創業した「CHANEL」ですが、
創業当時からブラックを中心に展開した事で、「喪服のイメージが強い」と敬遠された時期がありました。
しかし、あえてファッションにブラックを取り入れ、「新しいレディース」の世界を作り上げ、
常に革新的、シンプルで洗練されたブランドとして確固たる地位を築き上げました。
ジャージーの素材やツイードのジャケットやスーツ、バイカラーのパンプス、
キルティング技法を取り入れたバッグ等々、彼女の産み出したスタイルは、時代に左右されない
永遠のスタンダードとなっています。
オートクチュールを筆頭に、バッグやシューズ、時計や宝飾品は勿論、
フレグランスブランドとしてもトップクラスの知名度を誇っています。
世界各国の著名人やセレブ達にも抜群の人気を誇っており、
エルメスと双璧をなすハイブランドの代表と言っても過言ではないと思われます。
1952年、アメリカの[TIME]誌の表紙を飾った女優、マリリン・モンローが
紙面で、「インタビューの際、寝るときは何を着るのですか?と聞かれたから、
シャネルの№5だけよと答えたの」とのエピソードが掲載され、大きな反響を呼んだのは、
あまりにも有名な話ですね。
70年経った現在でも、マリリン・モンローとシャネルの関係は切っても切り離せないモノとなっており、
モンローをトリビュートした№5が発売された程です。
現在の企業としてのシャネルは、フランスの大富豪、
アラン・ヴェルテメールとジェラール・ヴェルテメールの共同所有として運営されています。
脱線してしまった様ですので、時を戻したいと思います。
「マトラッセ」とは、フランス語で「綿入れをする」と言う、キルティング用語です。
シャネルのアイコン的なデザインで、様々なバッグや財布などに採用されています。
最高級のレザーを厳選して使用し、流行に左右されない確固たる地位を築いています。
全ての年代に幅広く愛用されている点でも、世界的なスタンダードと言えるのではないでしょうか?
それでは、いよいよ施工開始です。
目次
①施工前の状態
②ダメージ部分の詳細画像
③施工後の画像
まずは、施工前の状態をご覧頂きたいと思います。
① 施工前の状態
全体に通常使用によるキズや黒ずみが見られる状態です。
ご覧の様に全体に黒ずみ汚れ、スレ傷が目立ってしまっています。
レザーにキルティング加工をほどこした製品の特性として、
ステッチや凹部分の汚れの沈着はどうしても仕方のないモノです。
お客様との打ち合わせを進めさせていただく中で、
「インクの跡や黒ずみを綺麗な状態に戻したい」とのリクエストを頂きました。
そこで今回の施工内容は、全体のキズ修復とクリーニング、
そして元色に近いカラーを入れなおす施工で対応させて頂く事になりました。
② 傷の目立つ箇所のアップ画像
赤いインクが付着しています。
白いバッグなので、ひときわ目立ってしまいますね。
コーナーのコバ部分の汚れ、ダメージが見られます。。
今回のご依頼品は、メッキ部分には、そこまでダメージは見られなかったので、
丁寧にマスキングして進めさせて頂きました。
当店では、単純にダメージ部分を塗装のみで終わらせる施工ではなく、
1:クリーニング(脱脂)を用いての汚れ落とし
まずは商品のマスキングを丁寧に施し(ここが最終の仕上がりに大きな差が出る、重要な工程です)、
皮革用クリーナーを用いて表面のクリーニングを行います。
クリーニングで落とせる汚れにはどうしても限界が有りますが、
クリーニングを施した状態で一旦仕上がり具合をご確認頂き、
染め直しへ移行するかどうかのご判断頂くことも可能です。
染め直しに移行した場合は、染め直し料金のみで対応させていただきます。
2:キズを補修してフラットな状態を作ります。
ここでコバや目立ったキズ、スレの補修を行い、
ダメージを受けた箇所を修復します。
このキズの修復材は革研究所独自開発の素材ですので、
とても綺麗にキズやスレを補修することが出来ます!
3:下地処理を施して、色のノリを良くする下準備を行います。
下地材を塗布し、コーティングされていないレザーや、
スレ傷等で変色した箇所にカラーが乗りやすくしていきます。
4:そして、お色を調色、作成して塗布。
ここが革研究所の真骨頂になります。
革研究所の塗料はキズを修復する成分も含まれているので、細かい傷ですとこの段階で消す出来ます。
少しづつ丁寧に着色し、乾燥を繰り返し、全体にムラ無くとカラーが入れて行きます。
革研究所では、お客様のご希望頂いたカラーをオーダーメイドで一点モノのカラーとして調色して作成します。
5:色止めして仕上。
4で施工したカラーを定着させるコーティング的な工程になります。
この工程で、ツヤ感の有りなしを調整する事になります。
ツヤが強すぎたり、ツヤが無さすぎるとお客様のイメージと離れてしまう可能性があるので、
事前に打ち合わせた、「ほどほどにいい感じのツヤ」になるように塗布しました。
この工程を経る事によって、長くお使い頂けるリペアが完成します。
以上の五工程でトータルにケアさせて頂きます。
③ 施工後の画像
それではご覧ください!
表面が整い、均一な色目になっているのがお分かりいただけると思います。
コバの部分も、コバを再生し、カラーを入れなおした事で、
清楚で上品なイメージが復活しました。
いかがでしょうか??
傷も殆ど目立たなくなりました。
ハイブランドとしての「気品」と「風格」が復活し、
これから気分も新たに大切にお使い頂けると嬉しく思います!!
革製のお財布やウェア、ブーツ等のダメージでお困りの際は、
革研究所 京都上京店にお気軽にご相談してください!!
ブランド品に限らず、思い出の詰まった品、
愛着があって手放すのがためらわれるバッグやジャケットなど、
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今回も当店のブログをお読みいただき、ありがとうございました!
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