革修理|京都 ソファー・椅子・バッグ等革修理は革研究所
革修理ブログ
2026/10/23
京都/Hermèsベアン長財布 染め直しのご紹介になります。
Hermès(エルメス)ベアン長財布 染め直し・色補修のご紹介になります。
革研究所 京都上京区店のナカガワでございます。
いつも当店のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当店では、お客様が大切に使われてきた革製品を、これからも永くご愛用いただけるよう、
一点一点丁寧に施工しております。
今回は、Hermès(エルメス)「ベアン」の色補修・染め直しをご依頼いただきましたので、ご紹介いたします。
目次
エルメスは1837年、ティエリ・エルメスによってフランス・パリで創業された高級馬具工房を起源とするブランドです。
19世紀当時のヨーロッパでは馬車が主要な移動手段であり、馬具は単なる道具ではなく、
持ち主の品格や地位を表す存在でもありました。
ティエリ・エルメスは、馬と人をつなぐ馬具にこそ最高の品質と美しさが必要であると考え、
卓越した職人技術を磨き上げます。
その揺るぎないクラフトマンシップこそが、現在まで続くエルメスの礎となりました。
時代の流れとともに、エルメスは馬具製作から革製品、バッグ、ジュエリー、シルク製品、
アパレルへと事業領域を広げていきます。
しかし、どれほど時代が変化しても、
「最高の素材を用い、最高の技術で仕立てる」
という哲学は一切変わることがありませんでした。
だからこそエルメスは、世界中の人々を魅了し続けるラグジュアリーブランドとして高い評価を得ているのです。
エルメスの歩み(主要年表)
1837年
ティエリ・エルメスがパリで創業
1867年
パリ万博にて銀賞受賞
1878年
シャルル・エルメスがパリ万博で金賞受賞
1892年
「オータクロア」発表
1920年
ファスナー付きバッグ「ブガッティ」発表
1922年
エミール・エルメスが経営を引き継ぐ
1935年
後のケリーバッグの原型となる「サック・ア・クロア」誕生
1937年
初のシルクスカーフ「カレ」発表
1938年
「シェーヌ・ダンクル」誕生
1988年
ヴェロニク・ニシャニアン氏がメンズ部門アーティスティックディレクターに就任
2004年
ジャン=ポール・ゴルチエ氏がレディース部門に就任
こうした長い歴史の中で、エルメスは六世代にわたって家族経営を続けながら伝統を守り続けてきました。
「変わらないために、変わり続ける」
そんな姿勢こそが、時代を超えて愛される理由なのかもしれません。
今回ご依頼いただいたお品
今回お預かりしたのは、エルメスを代表する長財布「ベアン」です。
ベアンは1990年代から現在に至るまで多くの人々に愛され続けているロングセラーモデル。
特徴的な"H"金具が印象的で、シンプルでありながらエルメスらしい気品と存在感を兼ね備えています。
薄くスマートなフォルムでありながら収納力にも優れ、
ビジネスシーンから日常使いまで幅広く活躍する人気シリーズです。
今回お預かりしたお品は、美しいブルーカラーが印象的なベアン長財布です。
まずはお預かり時の状態をご紹介いたします。
長年大切にご使用されてきたことで、全体的にスレや色あせが見られ、
本来の鮮やかなブルーがやや薄くなっている状態でした。
特に角部分や折り曲げ部分には摩擦による色落ちが見られ、
使用頻度の高さとお客様の愛着が感じられるお品でした。
お客様からは、
「できるだけ元のブルーに近づけてほしい」
とのご要望をいただきました。
施工にあたっては、お品の状態を確認しながらお客様と十分に打ち合わせを行い、
自然な仕上がりを目指して作業を進めていくこととなりました。
今回のお財布では、全体的なスレ傷と色あせが主なダメージとして確認できました。
革表面の塗膜が摩耗することで下地が現れ、部分的に白っぽく見えている状態でした。
また、折り曲げ部分には負荷が集中するため、色落ちが進行しやすくなっています。
高品質な革ほど美しい経年変化を楽しめますが、
同時に日常使用によるダメージも少しずつ蓄積されていきます。
革研究所では単純に色を塗り重ねるだけの施工ではなく、
革の状態に合わせた補修と下地調整を行うことで、自然で美しい仕上がりを目指しております。
まずは金具や内部を保護するため丁寧にマスキングを行います。
その後、革専用クリーナーを使用し、表面に付着した汚れや余分な油分を取り除きます。
この工程は、その後の補修や着色の定着性を高めるためにも大切な作業です。
2. キズ補修
次に独自の補修剤を使用し、スレによって荒れた表面を整えていきます。
細かな凹凸を丁寧にならしながら、革本来の滑らかな質感へ近づけていきます。
この工程の精度が最終的な仕上がりを左右するため、特に時間をかけて施工しております。
3. 下地処理
着色を均一に行うための下地処理を実施します。
退色した部分と色が残っている部分との境界をなじませることで、自然な発色を実現します。
4. 調色・着色
内側に残るオリジナルカラーを参考にしながら、ブルーを一点一点調色いたします。
既製色では再現できない微妙な色合いを表現するため、職人が何度も色を重ねながら慎重に施工を進めます。
エルメスらしい上品さと深みを大切にしながら、美しいブルーカラーへと仕上げていきます。
5. 色止め・仕上げ
最後にトップコートによる色止めを行い、耐久性を高めます。
また、革の質感や風合いを損なわないようツヤ感も調整し、自然で上品な仕上がりへ整えていきます。
それでは御覧下さい!
施工後は、エルメスらしい鮮やかで気品あるブルーがよみがえりました。
施工前に見られたスレ傷や色あせも改善され、ベアン本来の美しい佇まいを取り戻しています。
革の風合いを活かしながら自然な仕上がりとなり、高級感のある印象へと生まれ変わりました。
いかがでしょうか??
エルメスのような特別なお品は、適切なケアによってさらに美しく時を重ねていきます。
私たちにとって、お客様が大切に使い続けてこられたお品が美しさを取り戻し、再び笑顔で手に取っていただけることは何よりの喜びです。
修理や補修によって生まれ変わったバッグや財布、革小物が、これから先も長くお客様の日常に寄り添い続けてくれることを願いながら、
一点一点心を込めて施工させていただいております。
エルメスをはじめとする上質な革製品は、単なるファッションアイテムではありません。
持つ人の人生や思い出とともに時間を刻み、使い込むほどに風合いが深まり、その人だけの表情を見せてくれる特別な存在です。
だからこそ、お気に入りのお品をできるだけ長く美しく愛用したいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし天然皮革は非常に繊細な素材でもあります。
日々の使用による摩擦や乾燥、紫外線、湿気などの影響を受けることで、
少しずつ色あせやスレ傷、硬化、ひび割れが進行してしまうことがあります。
そして気付かないうちに革の潤いが失われ、本来の美しさやしなやかさが損なわれてしまうケースも少なくありません。
修理によってきれいな状態を取り戻した後も、その美しさを維持するためには定期的なお手入れがとても大切になります。
革は「呼吸する素材」とも呼ばれています。
それほどまでに周囲の環境変化に敏感で、日々コンディションが変化している素材なのです。
人の肌に保湿が必要なように、革にも適度なクリーニングと保湿が欠かせません。
定期的なお手入れを続けることで、
といったさまざまなメリットがあります。
ほんの少しのケアを続けるだけで、お気に入りのお品の寿命は大きく変わります。
修理や補修によってよみがえったエルメスが、さらに数年、十数年先まで活躍してくれるようになるのです。
革研究所 京都上京区店では、修理や補修だけでなく、ご自宅で簡単にお手入れができるメンテナンス用品も取り扱っております。
修理をご依頼いただいたお客様から、
「これからはもっと大切に使いたい」
「自宅でもお手入れをして良い状態を維持したい」
「どんなケア用品を使えばいいのかわからない」
といったお声をいただくことが多くあります。
そのようなお客様にも安心してご使用いただけるよう、
当店ではおすすめのレザーケア用品としてクラウンシリーズ・メンテナンスキットをご案内しております。
本格的にレザーケアを始めたい方におすすめのフルセットです。
クリーナー、オイル、スポンジ、クロス、使用説明書がセットになっており、革の汚れ落としから保湿までご自宅でしっかり行うことができます。
お気に入りのバッグや財布を長く美しく使いたい方に最適なセットです。
まずは試してみたい方や、持ち運びできるサイズをご希望の方におすすめです。
旅行や出張先でも気軽に使用できるコンパクトサイズで、大切なお品をいつでもケアすることができます。
初めて革のお手入れをされる方にも扱いやすく、ご自宅用としても人気の高い商品です。
「バッグの色あせが気になる」
「角のスレ傷をきれいにしたい」
「修理後のお手入れ方法を知りたい」
「自分のバッグに合ったメンテナンス用品を教えてほしい」
そんな時は、ぜひ革研究所 京都上京区店までお気軽にご相談ください。
お品物の状態や革の種類、使用状況に合わせて、最適な修理方法やメンテナンス方法をご提案させていただきます。
私たちは単に修理を行うだけではなく、お客様の大切なお品がこれから先も長く愛され続けるお手伝いをしたいと考えています。
エルメスのような特別なお品だからこそ、その価値を未来へつないでいくためのサポートを心を込めて行ってまいります。
スレ傷や色あせ、変色などでお困りの際はもちろん、日頃のお手入れやメンテナンス用品についてのご相談も大歓迎です。
お問い合わせ方法
ご相談やお問い合わせは、下記QRコードからLINE友だち登録をしていただき、
トーク画面からご相談内容と画像をお送りください。
ご依頼方法は、当HPトップにある「革修理の流れ」に詳しく説明させて頂いております。
宅配便等でお送り頂く際は、「お申込書PDFダウンロード」でプリントアウトした書類に
ご記入頂き、同梱して頂ける様にお願いいたします。
ご相談、お見積りは無料です。
宅配便で全国から受付可能です!
ホームページURL : https://kyoto-s-kawa-kenkyujyo.com/
Mail:info@kyoto-s-kawa-kenkyujyo.com
革研究所京都上京区店
京都市上京区七本松通一条上がる末之口町1000-8
多田マンション103
(コーナン西陣上七軒店様の南隣の白いマンションの1Fになります)
電話 075-406-0609
※納品等で外出している可能性もございますので、
ご来店の場合は事前におおよその日時をお知らせ頂ければ幸いでございます。
ソファー等の移動困難な物は、出張見積もりも対応可能です。
出張可能エリア
(移動困難な大きな物や、複数あって送りにくいと言った場合にお問い合わせ下さい)
京都市全域(北区 上京区 左京区 右京区 中京区 東山区 下京区 西京区 南区 山科区)
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*他の地域は都度お問い合わせ下さい。
公共交通機関でのご来店
JR嵯峨野線 二条駅より徒歩26分(2.0Km)
嵐電(京福電鉄) 北野白梅町駅より徒歩12分(600m)
京都市バス 上七軒より徒歩3分(280m)
(52系統のバス停は目の前です)
お車やバイクでのご来店
各高速ICから国道1号線「堀川五条」交差点を北へ⇒ 「堀川今出川」交差点を西へ左折(信号左手前に西陣織会館があります )⇒
「上七軒」交差点を南へ左折 (セブンイレブン、スーパーKOHYO、サイクルショップKONSがあります) ⇒ 200m直進 ⇒
進行方向右手、コーナン西陣上七軒店」の南隣の白いマンションの1Fが当店になります。
*当店には専用駐車場がありません。近隣駐車場をご利用下さい!!
今回も、当店のブログにお付き合い頂き、誠に有難うございました!!
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